猫又とは
猫又は、家の中にいる身近な動物が急に不気味になる感覚から生まれます。長く生きた猫や異様な猫が力を得て、尾を二つに分け、人と怪異の境目を越えるのです。
古い記録と化ける猫
明月記や徒然草には、恐ろしい猫の話が残ります。山から来る獣としても、家の中で変化する動物としても語られ、化け猫や火車の伝承と重なります。
猫又が表すもの
猫又は単なる怪物ではありません。家、愛玩動物、老い、死者への思いが、ある日ふと影を持つことを示します。二つ尾は、見慣れたものが長い沈黙の中で変わった印です。
日本語の言葉
Nekomata
猫又(ねこまた)
二つ尾を持つ猫の妖怪で、老い、復讐、変化の力と結びつきます。
Bakeneko
化け猫(ばけねこ)
化けた猫。猫又と近い存在ですが、完全に同じとは限りません。
Kasha
火車(かしゃ)
火や葬送、死体を奪う話と結びつく妖怪です。
Meigetsuki
明月記(めいげつき)
鎌倉時代の日記で、猫の怪異に関する古い記述が見られます。
Tsurezuregusa
徒然草(つれづれぐさ)
兼好法師の随筆で、猫又への恐れが語られます。
Toriyama Sekien
鳥山石燕(とりやませきえん)
妖怪画を通じて多くの姿を定着させた絵師です。


