心配したおじいさんとおばあさんは、かぐや姫に尋ねました。「かぐや姫、なぜ月を見ると泣くのだい。」すると、かぐや姫は答えました。「本当は、私は月から来たのです。まもなく月から迎えが来て、私は帰らなければなりません。やさしく育ててくださったおじいさんとおばあさんにお別れするのが、つらくて泣いているのです。」
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驚いたおじいさんとおばあさんは、かぐや姫の話を帝に伝えました。月から迎えが来る日になると、帝はたくさんの侍を送って、かぐや姫を守らせました。満月が空高くのぼりました。すると月が強く輝きはじめ、美しい月の行列が、従者たちに囲まれて降りてきました。侍たちは矢を射ようとしましたが、光があまりに強く、目がくらんで何も見えませんでした。
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